大韓民国和順郡と森林セラピーに関する相互協力を締結
10月27日から10日間、大韓民国全羅南道和順郡で”2023森林セラピー世界大会”が開催されることを契機に、和順郡と信濃町は、森林セラピーに関する技術的な交流・相互協力を行いながら発展させることについて覚書を締結しました。
相互協力の締結を記念した植樹が行われました。
(左:具福奎和順郡守、右:鈴木文雄信濃町長)
2023森林セラピー世界大会in韓国和順郡
森林セラピー世界大会開会式で鈴木文雄町長が祝辞を述べました。
本日ここに、2023森林セラピー世界大会が開催されますこと、心からお祝い申し上げます。 このたび、信濃町は全羅南道和順郡と森林セラピーに関しての人材育成、森林が人に与える効果の検証、森林の活用について、相互協力の提携を結ばせていただくことになりました。森林を活用し、自然の中で自分を見つめなおし、生活のリズムを取り戻す森林セラピーの取り組みに対してその想いを同じくするものと感じております。今後両郡町において交流が深まり、更に森林セラピーを発展させてまいりたいと考えております。
信濃町は、町の総面積の75パーセントが森林という、森林資源に恵まれた町です。森林は豊かな清流を育み、私達の生命や財産を守ってくれるだけでなく、新緑や紅葉など色彩により憩いと安らぎを与えてくれます。また大気中の二酸化炭素を吸収して、地球の温暖化を緩和する環境資源ともいえます。本日の大会を機に、更に森林を守り育て、自然を守るために皆様と主に取り組んでまいります。
この大会で森林セラピーに関する知識・技術が向上し、森林セラピスト同士の相互理解と親善がますます深まりますよう期待いたします。
結びに、大会運営に関わるスタッフの皆様に心より感謝申し上げるとともに、全羅南道和順郡のますますのご発展と参加されている皆様のご多幸をお祈り申し上げ、2023森林セラピー世界大会のご祝辞とさせていただきます。
この世界大会は、森林が人の健康に役立つことが科学的に証明された今、森林セラピーが更に発展することを目的としており、中国、台湾、アメリカ、ポーランド、フィンランド、チェコ、ベルギー(オンライン参加含む)など多くの国から参加し、大会期間中、森林・保健などの分野の専門家によるフォーラムや現地デモンストレーションが実施されました。
コロナ禍の長期化により、疲れた日常のストレスを軽減し、以前とは違って変化する世界の中で生きなければならない私達に、森がどれほど大きなちからになるかを体感するきっかけとして、専門家だけでなく、各国で森林セラピーを実際に行っているトレーナーや、韓国国民の方々も強い関心を寄せていました。
フォーラムでは、韓国、フィンランド、インドなどから森林・保健分野の専門家が集まり、ご自身の取り組みを発表され、活発な意見交換の場となりました。森林セラピーは森林が人の健康に役立つことが科学的に証明され、福祉や健康に積極的に取り入れられています。
また、森林セラピーデモンストレーションでは、インド、台湾、中国、日本のトレーナーが講師となり、参加者をご案内しました。日本からは信濃町癒しの森(R)の高力一浩トレーナーが各国の参加者をご案内しましたが、案内する森が変わっても、その森の植生や環境を感じ取る高力トレーナーには、案内終了後も大勢の方が質問に詰めかけていました。
(右奥が高力トレーナー)
韓国和順郡の紹介
韓国和順郡は、全羅南道にある郡で、金浦空港から高速道路を利用して5時間ほどの自然豊かな土地です。北西部が韓国第5の都市、光州広域市と接しています。ユネスコ指定世界文化遺産に登録されている和順支石墓遺跡、千仏塔の古代寺院、双龍寺など、和順は長い歴史伝統、文化、手付かずの自然景観を持つ町です。
和順赤壁 和順支石墓遺跡 寒泉自然休養林
森林セラピーのこれから