百日咳の発生件数が増加しています。
長野保健所管内でも、4月11日から4月21日までの間に5例の届出がありました。
咳症状が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
咳が出るときには、マスクを着用するなど周囲に飛沫が飛び散るのを防ぐ「咳エチケット」を守りましょう。
百日咳ってどんな病気
- 百日咳は、百日咳菌による感染症です。
- 咳やくしゃみに含まれる菌によって感染します(飛沫感染)。
- 激しい咳をともなう病気で、1歳以下の乳児、特に生後6か月以下の子どもでは無呼吸発作など、重症化することがあります。(死亡例もあります。)
- 年長児や成人では、比較的軽い症状で経過することも多く、受診・診断が遅れ、感染源となることがあります。乳児の周りでは特に注意が必要です。
- 治療には抗生剤の投与がおこなわれます。
百日咳の症状は
- 普通のかぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
- その後、特徴のある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。また咳とともに嘔吐を伴うこともあります。
- 2~3週間で激しい発作は次第に治まりますが、まれに忘れた頃に発作性の咳が出ることがあります。
感染防止のために
◆基本的な感染防止対策
百日咳の飛沫・接触感染を防ぐためにも、かぜ予防と同様に、手洗い・うがいを心がけましょう。また、咳がでるときにはマスクを着用するなど咳エチケットを守りましょう。
◆ワクチンの接種について
生後2か月以降、定期接種としてワクチン接種ができます。乳幼児の場合は特に、予防接種を受けることで重症化を防ぐことができます。予防接種による免疫効果の持続は5~10年程度です。計画的に接種しましょう。
軽症でも菌の排出はあるため、予防接種をしていない新生児・乳児がいる場合は、感染に対する注意が必要です。