みんな大好き、ぼたごしょう
ふるさとの夏野菜として親しまれている「ぼたごしょう」。
9月10日、その魅力をもっと多くの方へお伝えし栽培振興につなげていくことを目的に、長野農業改良普及センター主催(共催:信濃町、しなの出荷協議会)による、産地見学会と料理講習会が開催されました。
最初に主催の長野農業改良普及センター霜田所長からあいさつ。町内外から、たくさんの方々に参加いただきました。
しなの出荷協議会ぼたごしょう部会長であり、園主でもある関谷さんからぼたごしょう栽培についての説明。ぼたごしょうはナス科であり、連作障がいが起きないように一度作った畑は、5年間はぼたごしょうを作らず休ませるそうです。
関谷さんの畑では、フラワーネットを用いておられ、ぼたごしょう栽培の省力化を図っているそうです。数株の栽培ならばあまり気にならない誘引作業も、これだけ広く栽培すると一苦労です。
丁寧に管理された関谷さんの畑を熱心に見学される参加者の皆さん。
総合会館の調理室へ移動して、ぼたごしょうやトウモロコシなど、信濃町産農産物を使った料理講習会が開催されました。
M'sフードサービス代表で旬彩ダイニングMオーナーシェフ大澤孝浩さんに考案いただいたメニューは4品。
長く、ホテルオークラ東京でのシェフをされていた大澤さんによると、地方は水が美味しいので、トウモロコシの芯や野菜クズなどは、捨てずに水から煮出すことで、大変おいしいブイヨンがとれるとのことです。
伝統野菜は、それぞれ特性があるので、その特性を理解し生かす工夫が大切だとする大澤シェフのお話に耳を傾ける参加者の皆さん。
大澤シェフのお気に入り、ぼたごしょう熟煮を用いたドレッシングづくり。ぼたごしょう熟煮とは、関谷さんが作られた加工品でオリジナルのこしょう味噌です。
90分程度で完成した4品。
1階の教室へ移動して、全員で試食会。このような料理は、少し多めの分量で作ることで、味が馴染み美味しくなるそうで、余ったものは、小分けにして冷凍保存したり、ミキサーにかけてペーストにし、他の料理で使うなど工夫し、ぼたごしょうをたくさん使ってください、と大澤シェフからのアドバイスがありました。